ATOM内臓マザーボードD945GCLFで作ったPC。OSはUbuntu。 「ATOMとUbuntuを経験したい」という理由だけで作ってしまったので、完成しても、使い道がない。見かけもさすがに不恰好。 そうだ、KRTV-7131を組み込んでTVを見よう!
すっかり忘れていたが、1号機(Core2マシン)に地デジボードを加えた際に、1号機内部にアナログTVボードを「置き去り」にしていた。
これをを思い出したのが事の発端。
玄人志向のKRTV−7131(写真)
愚妻に「頼むから、居間(=兼客間)には置かないで」
と言われたので、ついでに外観も大幅に手直し…
今回も、木が主材。
但し側板は世間体(?)を考慮してアルミパンチ板を使ってみた。
底板は6mm厚MDF材。
フロントパネルは100円ショップの「すのこ」。
写真に写っているコードは電源スイッチ用
サイズは底板が19×29cm。 四隅の柱の高さが10cm。
外付けスピーカーでも十分なのだが、机の上がコードだらけになるのが嫌なのでスピーカーを内蔵することにした。
試作機ではスピーカーを直接マザーのライン出力に接続していたは、音が小さすぎて実用性に乏しかったので、今回はオーディオアンプを内蔵することとした。
秋月のアンプキット。500円(スピーカは別売)
上記のキットの
組み立て後の写真
アンプを組み立ててケースに固定したところ。
写真の左上が音量調節用可変、その隣の放熱板とその下の電解コンデンサが載っている基板が組立後のアンプキット。
写真の右上がスピーカ。ケース側面アルミパンチ板に直接ネジ止め固定。その手前の緑色の基板がTVキャプチャボード
恐る恐る電源を入れてみた。
そのとたんに、スピーカーから
「ギャー!!ピー!!」
とけたたましい音がする。
シールド線もシールド板も使っていないので、ある程度の回り込みは覚悟していたが、あまりにも酷すぎる。
早速、対策を検討するが、ノイズがマザー上のデジタル部品から回り込んでいるのは明白(ノイズが電子音ぽい)だが、経路がわからず難儀した。
1週間悩んだ挙句、木(非金属)のケースを使った為、マザボが接地されていない事に気がついた。
下記の対策を行ったら、ノイズが大幅に軽減した。
(上が対策前のマザボ固定方法、下が対策後)
更に、秋月のキットの取扱説明書に記載されている利得調整用抵抗(下記回路図左下のR2)を1KΩに取り替えたところノイズは完全に消えた。
TVを映しているところ。
(カンパリとソーダ缶(350ml)は大きさ比較用に置いた)
試作機のバラックケースから進歩し、愚妻も居間に置くことを認可(?)してくれたた。
光学ドライブ(DVD)の左横に写っているのが、
音量調整用ツマミ(可変抵抗、通称「ボリューム」)
キーボードやマウスの操作で音量を変える従来の方法より、格段に使いやすくなった。
一方、電源スイッチ(写真赤)とリセットスイッチ(写真白)はフロントパネルから飛び出ている為、酒の入ったコップを何度もぶつけて「強制リセット」をしてしまう。
急きょ、余った木材で保護カバーを作り、
酒の入ったコップをぶつけてもスイッチが入らないように誤操作防止対策を行った。
余った木片に穴を開け手作ったスイッチカバー
実は、TVを見ながら2時間かけて削りだした苦労作。
両面テープで接着
100円玉は比較用
Ubuntuは簡単な操作で世界中の有志が作ったフリーソフトをインストールできる。
私は、TV視聴用のソフトとして
TVtimeを使っている。他にもXawTVをはじめ各種のソフトがあるので、これからUbuntuでTVを見たい方は好みの物をみでダウンロードすればよいと思う。
TVtimeのサイト
http://tvtime.sourceforge.net/
尚、カードオプションは
options saa7134 card=65 tuner=54
と、しています。
オプションに関するubuntuのサイト
http://forums.ubuntulinux.jp/viewtopic.php?id=247
TVと言っても、近々停波の地上アナログだし、
アンプ内蔵と言っても、モノラルで音質も並み以下である。
とても映画や音楽番組を見る気にはならないが、ニュース等を「ながら見」するのには十分である。
何よりも今回の改造は殆どお金をかけずに済んだのが嬉しい。TVボードは手元にあった中古だから、購入したのは木材とアルミパンチ板の800円とアンプキットとスピーカーなどの900円。
さて、次は何を作ろうか…
ATOMの地上デジ、音声5.1ch化あたりかな
(2009年1月記)
ノイズ対策中の写真。中央やや下がTA7252APアンプ基板
その後、このATOM機は約2年を経てSSD化や地デジ化、あるいはWindow7化などの様々な進化をとげました。
【写真左】
天板を外したところ。当初天板は木ネジで固定していたが、何度も開け閉めしているうちに緩くなってきたので、木片に金属アンカーを打ち込み接着剤で固定。手回しネジで開け閉めできるようにしました。
【写真上】
USB接続のゲームコントローラーを購入し、身内の子供が遊びに来たときには自由に使わせています。
TOPに戻る
(C)2008、2010 自作中毒オヤジ