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ATOM(D945GCLF2)の冷却


間違い探し? 2つの写真の違い判りますか?


以前、D945GCLF2のファンを低速タイプと交換した話を書きましたが、音が静かになった分だけ温度は上がるわけでして、根本的に何とかしようと思い大工事を敢行しました。
 
 左が工事前、右が工事後の写真です。 どこが変わったかお判りですか?


 


その1 HDDを2.5インチに変えました

DVDドライブの下にコバンザメのように装着していた3.5インチHDD。 これがD945GCLF2のファンの吸気口を塞ぐ形になっているのが冷却効率を悪化させているらしい。 2.5インチ(160GB)が4000円以下で売っていたので早速交換。
windows7(ベータ版)とubuntu(Linux)のデュアルブートだが、重いアプリや大きなデータは殆どないので80GBでも十分なほど。
回転数が遅くなった分(7200rpm→5600rpm)、遅くなるかなぁ〜? と、心配したが幸いそれも感じられない。

設置場所は電源の上(左の写真では「USBメモリ置き場」になっていた場所)
「コの字」型に折り曲げたプラスチック板を上から被せ、プラスチック板の側面を
ケースとファンにネジ止めすることにより、HDD自体を固定している。
  
OSはwindows7(ベータ版)とubuntu(Linux)ともに再インストール。
windows7(ベータ版)は配布期間が終了しているので、認証できるかどうか不安だったが以前のIDで問題なく認証された。インストールに要した時間は40分ほど


その2 電源内蔵のファンを強化しました 

電源は「AOpen FSP200-60AV BB」使用されているファンはADDA社の「AD0812HB-C70」。
メーカーサイト(PDF 別ウィンドウで開きます)によると騒音32.4dbが風量28.8FCM。
これなら、同じ騒音でより風量のあるものがありそうな気がしたので探して見た。
とりあえず、近所の家電量販店にも売っていたサイズ社のSA0825FDB12Mを購入。
こちらは、騒音30.0dbで風量32.08FCM。数字だけ見ると、騒音が低くて風量が多い、これは「お得」だ!

厚さが違った…

換装しようとしたら何か変なことに気付いた。 電源内蔵のファンは厚さ20mm、購入ファンは厚さ25mm。これじゃ入らない…

この程度のミスではへこたれない!

電源ケースに80mm角の穴を開け、
ファンをはめ込む。
ファンが電源ケースの外側に5mmほど飛び出る不恰好になったが、低騒音と高風量は確保した。


その3 整流板の作成


プラスチックの板(通称:プラ板)をライターであぶりながら、いろいろ曲げてD945GCLF2のチップセットに効率よく空気が流れるような整流板を作る。
ついでに、この整流板をPCケースに固定するためのアーム部分にUSBメモリを固定した。

雑誌の自作記事や個人の自作PCの紹介サイトでも、この整流版に関して言及している記事は殆ど見受けられないが、内部温度が気になるならば、意味も無くファンを増設したり増強する前に、配線ケーブルを気流を妨げない様に束ねるとか、このように、風を意図する方向へ導くなどの基本を守って頂きたいものである。

角度を変えて撮影した写真。
D945GCLF2に付いていたファンをは外して電源のファンでチップセットを冷やすようにした。(左の写真)
ファンは下から上へ空気を流す向き。
 
更に、チップセットとDRAM部分を半透明のプラ板で完全に覆い、ファンとの隙間はビニールテープで隙間無く覆った。
(写真右)

かなりの風量が半透明の通路内を流れている。 (細く切ったテッシュが吸い込まれる勢い)


結果



 

左は、通常使用(メイル参照等)時の温度(Windows 7)。
エクスペリエンスインデクスの再評価を起動し負荷を上げると、
Remote1,2がそれぞれ47℃、40℃まで上がります。
以前は56℃まで上がったので、一応満足しています。
騒音も、元々煩さは全く感じなかったFSP200-60AVのファンが更に静かになってます。

上のスコア写真はHDDを変える前のものです。2.5インチに変えたら、プライマリハードデスクのスコアが2.9まで下がってしまいました。



終わりに

 
今度は、DVDを薄型に換えようかとも思ってますが、現状のままでも不都合はないので、換えるとしても当分先です。また、何か新しいテーマを見つけて、何か楽しい自作をしようと思っています。
 
 (2009年3月28日記 左の写真は単なるビールの写真です。本文とは関係ありません。)

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