所有する1000種類の工具を解説するという途方も無い計画
工具箱の中身を紹介するコーナーを作ってみました。工具箱だけでも大小6つ持っており、ノコギリやカナヅチなども含めると工具の数は千くらいにもなります。それらを写真付で解説したく思います。月に2~3点づつ紹介する予定ですから、全て紹介できるのは西暦2030年頃の予定です(笑)。 (2009年9月記)
このページの写真は全て私が実際に所有している工具類を私自身が撮影したものです。
【御注意】工具名やその英文表記は必ずしも正しいものではありません。
Tool No.1 ハサミ
はさみ【scissors】=物を切る道具
人間が生まれて初めて使う工具がこのハサミではないでしょうか?
男の子も女の子も、 保育園や幼稚園、あるいはその後に続く小学校等で、このハサミを十分に使いこなした子供は大人になってからも創意工夫が得意な人間に育つ様な気がします。
ところで、バカとハサミは使いようという言葉がありますが、これは決して差別用語などではなく、幼い頃から道具を正しく使ことが人格形成に重要であるという意味だと思います。
某会社で、「そこのハサミをとって」と言ったら、刃先をこちらに向けて渡そうとした女子社員がいたそうです。 危ないからという理由で子供に刃物を使わせない親が増えていると聞きましたが、その社員もそんな親御さんに育てられたのかな?、という気がしたものです。
Tool No.2 カラードライバー
カラードライバ【color driver】=ネジを回すための道具
電子工作や日曜大工とは無関係の御家庭でも必ず見かけるのがこのカラードライバ8本セットではないでしょうか?。
自慢ではありませんが(実は自慢)私は100本以上のドライバーを持っています。ところが、ドライバーを必要とするシーンの9割以上はこの8本組で済んでしまいます。1本数千円もする高級ドライバーより、この8本組で数百円の方が活躍しているというのも皮肉な気がします。
ちなみに私にとってこのカラードライバ8本セットは2代目です。
50年ほど前に買った初代は海外製の安物でプラスドライバの先がつぶれたり、柄の部分が抜けたりしたので10年ほど前に写真の国産品を某ホームセンターで買いました。こちらの方は先が潰れることもなく好調です。
Tool No.3 ワイヤーストリッパ
ワイヤーストリッパ【wire stripper】=電線などの被覆を剥がすための道具
ハサミ、家庭用ドライバと続き、専門性に欠けるので、3番目はちょっとだけ専門的な工具を紹介します。
ハサミに似てますが、刃の部分に大小さまざまの溝があり、電線の太さに合った溝に電線を挟むと被覆が剥がせる便利な代物です。
昔、真空管式のアンプや無線機を作っていた頃は電線の被覆を剥くという作業が数多くありましたが、当時の私はこのワイヤーストリッパを所有しておらず普通のニッパで被覆を剥いておりました。
今でも普通のニッパがあれば、普通のACケーブル等ならば金属線部分を全く傷つけずに被覆を剥けますので、このワイヤーストリッパーを使うのは0.6mm以下のラッピングワイヤー等の極めて細い線材の被覆を剥く時だけです。
Tool No.4 電動ドリル
電動ドリル【electric drill】=穴を開けるための道具
電動ドリルを購入したのは最近です。それまでは掌に豆を作りながらハンドドリル(手動式ドリル)を使っていました。
買ってみるとやはり便利です。トルクも調整できドライバとしても使えます。何でこんな便利な物を今まで買わなかったんだろうと、購入当時は後悔したものです。
特に齢を重ね体力を急速に失いつつある私にとって「電動何とか」という工具は救いの神だと言えます。
さて、写真は自作ATXパソコンのPCケースに「覗き窓」を作っているところです。
ドリルはコードレスの充電式で購入時から交換用充電池が付属してました。作業中は常にもう一方の電池を充電してますので電池切れで作業が中断することもなく快適です。
Tool No.5 ノコギリ刃のカッター
ノコギリ刃のカッター【small handsaw】=小さな木片などを切断するための道具
大きめのカッターの刃をノコギリ状のものに替えた工具です。
刃の長さ10cmです。(写真にあるのは大きさ比較用の500円玉です)
普通のカッターでは厚くて切れないが、のこぎりを使うほどでもないときに重宝しています。特に2009年の正月頃にATXパソコンのケースを木材で作ったときには大活躍しました。写真の木片はそのときにPCケースの材料とした木材の余りです。
ちなみに、ノコギリで曲がらないように真っ直ぐ切るには、木材に定規を両面テープで貼り付けてしまうのが一番です。写真右上の木材に白い跡のようなものが見えますが、それが両面テープの跡です。
Tool No.6 かなづち
かなづち【claw hammer】=釘を打つ道具
昔(昭和30年代)は、家の柱に道端で拾ってきた釘を打ち込んで衣文(ハンガー)をぶら下げたものです。
最近は、借家だと釘打ちはご法度ですし、持ち家だと尚更釘打ちなどできないようです。
というわけで、カナヅチの出番は殆ど無いです。最後に使ったのは北海道に住む友人から「こまい」を送られて来た時です。
ちなみに、写真に写っている釘のセットは、電気磁石を知らない小学生に作り方を教える為に購入(百円ショップ)したもので、かなづちとは関係ありません。
Tool No.7 美顔ローラー
美顔ローラー【face roller】=顔を挟んでコロコロする道具
これは、もちろん工具ではないのですが、工具箱の奥になぜか入っていました。
私自身、発見時は何なのか判らず、愚妻に尋ねて美顔ローラーだと言うことが解りました。
でも、何故工具箱に入っていたのかも誰の持ち物なのかも不明のままです。もちろん身内の誰一人として何故このようなものがあるのか解りません。
まあ、せっかく発見したので、このページで紹介させて頂きます。
もしかしたら持ち主が名乗り出てくれるかも知れません(笑)
Tool No.8 精密カッター
精密小刀【screen tone cutter】=漫画家がスクリーントーンをくり抜くための道具
私は漫画家でもないし、漫画を描いた経験もありませんが、自作プリント基板を作る際にこのカッターの世話になってます。
エッチング後にパターンミスを発見した際にパターンを切断する場合に重宝しています。普通のカッターでも切断できないことはないのですが、やはりこのカッターの方が力を加えやすいので綺麗に切断できます。
もっとも、最近は自分でPCBを作成する方は激減している様です。「コンピュータを自作した」と言う方の99.99%は、完成品のマザーボード(ASUSとかGIGABYTE)を買って、それをケースに納めているだけです。
Tool No.9 特殊ドライバー
特殊ドライバー【star driver】=開けてはいけないものを好奇心で開けるための道具
ドライバはプラスとマイナスの2種類だけではありません。
先端が五角形や六角形の形をしたペンタドライバやヘキサドライバ、あるいは写真の様な星型のスタードライバなど様々なものがあります。
私が初めて特殊ドライバを購入したのはスーパーファミコンのカセットを分解するためでした。(特殊ネジで普通のドライバだと分解できない)
最近ではHDDにも上記の特殊なネジを使用してますし、アップル社のノートパソコンも特殊ネジを使用しているみたいです。
実際には殆ど使う機会はありません。自分で言うのも何ですが、所有していること自体に満足感を感じているだけかも知れません。
Tool No.10 100円ライター
100円ライター【cheap gas lighter】=プラスチック板を曲げるための道具
煙草は吸いません。プラスチックの板(プラバン)を曲げるときに使ってます。1mm厚程度のプラバンを軽くあぶった後、金属定規をあてて一気に曲げたりしています。
ある程度は練習しないと、プラスチックが焦げたり燃えたりします。 ライターの代わりに1000Wクラスのドライヤー(ヒートガン)を使うこともあります。
いずれも、大変危険な行為ですので、安易に真似をしないでください。私は古新聞紙を束ねるときに使うビニール紐を切断するときにもライターを使ってますが、これを真似した身内が古新聞紙自体に着火してしまい大騒ぎになったことがあります。
尚、PCの自作でプラバンを使う場面は、私の場合PC内部の通気性(つまり冷却)を良くするために導風路作る為の場合が殆どです。
Tool No.11 ペンチ
ペンチ【combination pliers】=針金等の切断、もしくは強く何かを挟むための道具
ペンチというのはpinchという英語を聞いた日本人が付けた名前の様です。
pinchの元々の意味は「締め付けられるような苦境」であり、危機を意味するピンチとペンチは同じ語源です。
昔は、釘抜きの代わりに使ったりしましたが、最近では挟むという目的での使用よりも、太目の針金を切るために使う場合の方が多いです。
尚、私事ですが、ビールやウィスキーを飲みながらピスタチオを食べるのが好きなので、殻が固いピスタチオを割るときにも重宝しています。
安物のペンチでも衣類をクリーニングに出すと貰える(?)針金ハンガーくらいの太さなら、簡単に切断できます。
Tool No.12 ピンセット
ピンセット【tweezers】=小さなものを摘むための道具
学校の理科室や保健室で見るほうが多い道具だと思います。自作の世界では、マザーボード上に表面実装された極小さな部品を換装したりする際に用います。
根拠のない個人的な見解ではありますが、自作専用のピンセットをお持ちの方は本当の自作マニアです。より正しく言うと分解・改造マニアかもしれません。最近の電子工作ではPCBの部品も超小型でピンセットがないと上手く作れない場面に遭遇することもしばしばです。
ちなみにこのピンセットは最近購入しました。30年前は電子工作といっても大きな部品ばかりで、ピンセットの必要性を感じることなどは皆無でした。
Tool No.13 エンドカッター
エンドカッター【end cutter】=飛び出たネジ尻や、はみ出た電線を切断するための道具
エンドカッターという名前で正しいのかは確信が持てません。
垂直ニッパーとかテールカッターとか呼んでいたこともあったような気もします。
基板に抵抗やコンデンサを差込み、半田付けをした後に、余分なリード(部品の足)を切断のが本来の使用法です。しかし普通のニッパーでも同じ事ができますので、実際には電子工作時の出番は殆どありません。
むしろ、木板に頭が深くめりこんだ釘を抜くときに使った回数の方が多いと思います。爪切りの代わりに使うこともできます。
Tool No.14 パイプカッター
パイプカッター【tube cutter】=パイプを切断するための道具
パイプカッターと言っても、水道管用やガス管用ではありません。
写真のパイプは直径4mmで、小型模型工作用のパイプカッターです。
ペンチ等でも切断することはできるのですが、パイプカッターを使った方が切断面がずっと綺麗です。
アマチュア無線に凝っていた頃はアンテナや共振器の製作に大活躍した工具ですが、パソコンの自作関係ではまだ使用したことはありません。
いずれ水冷システム等を自作してみたいと思っておりますので、その時にはまた活躍しそうな予感がします。
Tool No.15 ラジオペンチ
ラジオペンチ【needle-nose pliers】=小さい物を強く挟むための道具
先が細いペンチで、ラジオの製作に便利なことから日本ではラジオペンチと呼ばれます。 写真のラジオペンチは50年近く前に購入したHOZAN(宝山)製で、ラジオ、無線機、マイコン、そしてパソコンの製作に長年連れ添った愛着のある一品です。長年酷使しましたがガタは全くありません。
ところで、ラジオペンチの持ち方を見ると、その人の工作力(自作力)が一目でわかるのはご存知でしょうか?
親指と残りの4本の指で挟む持つ方は明らかに初心者です。工作慣れしている人は親指以外の4本の指の内1~2本を中に入れて使います。
私は人指し指を中に入れて持ちますが、ピンセット代わりに使うときは更に中指も中に入れます。薬指や小指を中に入れる方もおります。もちろん図太い針金などを切るときは中に指はいれません。
Tool No.16 プリント基板用小型電動ドリル
ミニドリル【PCB Drilling Machines】=自作プリント基板に穴を開ける為の道具
単2電池2本で動くドリルです。電子工作の主役が真空管からトランジスタに移った以降、大活躍しました。
おそらく自作した基板は100枚以上、空けた穴は何万というオーダーだと思います。購入した当時は1mmのドリル刃を使っていましたが、すぐに折れてしまう物が多く、止むを得ず1.2mmのドリル刃を使っていました。
その後、ドリル刃も改善されたらしく、0.8mmの刃でも折れることが少なくなりました。 それでも1975年頃コンピュータの自作では1枚のPCB(プリント基板)に千個以上の穴を開けることもあり、マイコンを1台作るのに4,5本は刃を折ったものです。
Tool No.17 自在レンチ
自在レンチ【Adjustable mulpa wrench】=堅くて回らなくなった六角ナットを何とかする為の道具
これは、最近、身内の自転車が壊れた際に、修理のため後輪を外すために購入しました。 モンキーレンチより確実にナットに食い込んでくれますので、さび付いたナットでも比較的簡単に回すことができます。
もちろん、2輪や4輪の整備用のボックスレンチがあれば、それを使うのが一番なのですが、バイクを売っぱらった時にそれらの工具も手放してしまい、今現在はモンキーレンチすら所有しておりません。当初はペンチやプライヤーで何とかしようとしましたが、錆び付いていて全く歯が立ちませんでした。
電子工作関係では、残念ながら一度も活躍していない工具です。
Tool No.18 六角棒レンチ
六角棒レンチ【hexagon wrench】=外れたドアノブを元に戻す為の道具
もう50年以上の前の話ですが、当時の自宅の勝手口のドアノブが外れて家中で大騒ぎになったことがあります。ノブを固定するネジが緩んだのが原因であることは当時子供だった私にも解りましたが、そのネジに六角形の穴が開いていることに驚いたことを今でも鮮明に覚えています。
修理を依頼した近所の大工さんが持ってきたもがこの六角棒レンチで、それが私と六角棒レンチの「出会い」です。
電子工作の世界でも、意外と利用する機会はあります。
Tool No.19 はんだ
半田【solder】=家の分電盤のヒューズが切れたときの代替品
工具ではありませんが、工具箱にあった30年以上前の購入品です。¥640円と印字してある価格シールが、未だ張り付いたままです。
150gのうち2/3程使用済みです。30年前に4040や8080でマイコンを自作したときに使ったものです。 。
ちなみに、重金属である鉛は人体や環境に悪影響を与えため、数年前から鉛を含まない「鉛フリー半田」への移行が進んでいます。私も鉛フリーを試用したことがありますが、以前は融点や粘質が異なるせいか半田を盛り付ける微妙なコントロールに違和感がありました。しかし最近はかなり改善されており、従来の鉛半田とほぼ同じ感覚で使用できる様です。
Tool No.20 ハンドニブラー
ハンドニブラー【hand nibbler】=アルミシャーシに四角い穴を開ける為の道具
昔話(昭和45年頃)ですが、真空管式の通信機を自作する際、アルミに四角い穴を開けるのは大変でした。 普通はドリルで直線状に多数の穴を開け、それら(の穴)をニッパーで繋ぎ、ヤスリで仕上げるのが普通でしたが、このハンドニブラーという工具が出現してから、素人でも1mm厚のアルミに自由に四角い穴を開けれる様になりました。
大昔の小生の通信機作成中の写真が唯一、一枚だけ現存していました。
当時としては珍しいカラー写真です。
この場を借りて紹介させていただきます。右下の四角い穴がハンドニブラーで開けた電源トランス用の穴です。
Tool No.21 金鋸
金鋸【hacksaw】=ボリューム(可変抵抗)の軸を短くする為の道具
「ボリューム」と言う部品を御存知でしょうか?
昔(昭和40年代)は、このボリュームは、近所の廃品回収業の敷地に積んである壊れたラジオから拝借するのが標準的な入手方法でした。
しかし、市販のラジオやテレビはボリュームが固定されている鉄製シャーシとフロントパネルまでの距離が数cmあるものが多く、ボリュームの軸も5cm近くあるものが殆どでした。
一方、自作の通信機はアルミシャーシ=フロントパネルですから、軸は1cmで十分です。そこで活躍したのがこの金鋸でした。
Tool No.22 彫刻刀
彫刻刀【chisel】=年賀状を作る道具
これも電子工作とは縁遠い工具ですが、私にとっては必需品です
と、言うのも、私は40年以上前から、木版の多色刷りで年賀状を作っているためです。
木版なので当然、一枚ごとに微妙に色合いが異なります。
昔は、駄作はどうでも良い相手に、傑作は本当に敬服する方へ送っていましたが、最近は面倒なので、一番よくできたと思うものをスキャナーで取り込み、プリンターで印字しています。
Tool No.23 リーマー
テーパーリーマー【taper reamer】=真空管式のラジオを作る時に使う道具
50年近く前に購入した骨董品です。大きい方は錆びだらけです。
アルミシャーシに真空管を取り付ける穴を開けるときに大活躍しました。
ちなみに、2009年の1月5日に、銃刀法が改正され、タガーナイフのように、刃渡り5.5cm以上の両刃の剣は所持自体が違法になりました。
このリーマーも、刃渡りが9cmあり、両刃どころか周囲全体に刃がありますので、違法所持かと心配しましたが、先端が鋭利ではないのでセーフのようです。
Tool No.24 ラチェットドライバー
ラチェットドライバー【ratchet driver】=家具を組み立てる時に使う道具
左回転か右回転のどちらかしか力の加わらないドライバです。
どちらの回転(締めるor緩める)は写真の赤い部分をスライドさせて設定します。
このドライバーは昔、電気関係の某社の営業関係者からタダで貰ったものです。販売促進用の粗品の余り物との事でした。
私自身はこのドライバーを使うことは殆どありません。普通のドライバーでも手先の力加減で同じことができるし、昔からそうしていたからです。
でも、家族の者は組み立て式の家具(2段キャビネットなど)を組み立てる時は、このドライバーの方がずっと便利だと申しております。
Tool No.25 のり
のり【past/glue】=ネジとかボルトとかを使うのが面倒な時に使う道具
これも正確にいうと工具ではありませんが、工具箱の中にあった物をまとめて紹介します。
私が子供の頃は、「ご飯粒」が唯一の接着剤でしたが、やがて澱粉を主成分とした「ヤマトのり」が発売されました。
その後、セメダインとか工作用ボンドが市販され、写真にある「瞬間系」とか、2種混合の「エポキシ系」なども簡単に入手できるようになりました。
電子工作でも接着剤は何かと重宝します。何種類か用意し、個々の特性をよく理解した上で、正しく使い分けるのがコツです。
Tool No.26 センターポンチ
センターポンチ【center punch】=逆さ読みしてはいけない道具
50年近く前に購入したものと記憶してますが、若干サビが浮いているものの、先端は触れると痛みを感じるほど鋭利な状態を保っています。
アルミシャーシに真空管を取り付ける穴を開けるときには、まず、このポンチで位置決めをしてから、ドリルを使います。
他にも、30年ほど前の「手作りマイコン」の時代には、トグルスイッチを8個(あるいは16個)をアルミパネル上に等間隔に並べる際に大活躍しました。
Tool No.27 精密スパナ
精密スパナ【precision spanners】=何が精密なのかよくわからない道具
これは、先日、100円ショップで買った代物です。
商品名は「精密スパナ5本組」なのですが、とても精密とは思えません。
それに、どう考えても手元と先端で回転軸が一致せず、どのようにして使うのかも不明です。
という訳で、まだ一度も使っておりません。本ページの「話のネタ」のために100円(正確には105円)支払った、というのが真相です。
Tool No.28 おまけのスパナ
おまけのスパナ【disposable spanners】=自分で組み立てる家具を買うと付いてくる道具
スチール製の本棚や組立式の家具などを買った際の付属品です。
同じ様なスパナでも、よく見ると質の差は歴然です。
例えば、写真左のスパナと写真中央のスパナとでは肉厚が倍違います。
また、写真右は身内が10年前に回転式のCDラック(200枚格納)を購入した際のオマケですが、実際に使用するナットは1種類だけだったのに3サイズに対応している高級品(?)です。今でも結構重宝しています。
Tool No.29 ドリルビットセット
ドリルビットセット【twist_drills】=金庫破りに必須である道具
昔(真空管時代)は、アルミは高級品であり、鉄製のシャーシが標準であったため、ドリルの刃もすぐに磨り減ったものでした。
最近は、金属よりも木製の板に穴を開けることの方が多いせいか、ドリルの刃も殆ど磨り減りません。写真のドリルセットで当分は間に合いそうです。
ちなみに、写真のドリルビットセットの背面には、昔住んでいた町のホームセンターの780円の値段シートが貼ったままです。
Tool No.30 円形カッター
円形カッター【circle cutter】=パソコンの筐体に冷却ファン用の穴を開ける道具
左の写真だけでは、どのように使うのか判らない方も多いと思います。
逆に、写真を見ただけで使い方が判る方は、相当の工作好きと思います。
「パソコンの筐体に冷却ファン用の穴を開ける道具」と書きましたが、実際には金属をくり抜くことは困難です。もっぱら、厚紙やプラチックを丸く切るのに使ってます。きれいに「まんまる」に穴をあくと気持ちが良いものです。
これは横浜の東急ハンズで数年前購入したと記憶していますが、値段は失念しました。
Tool No.31 内寸計
内寸計【depth measure】=クッキーの空き箱などの深さを測る道具
普通の金属定規ですが、定規のエッヂ(端)が目盛0になっているのが特徴です。
高さ(深さ)制限のあるケースに、抵抗やコンデンサなどを取り付けたプリント基板を格納する際に、容器の深さや、立型コンデンサ等の基板からの高さを測るのに重宝します。
竹やプラスチック製の30cmの定規よりも小回りが利きますし、金属製なのでカッターを使う際のガイド(当て木)としても活躍しています。
Tool No.32 やすり
鑢【file】=刑務所への差し入れの本の背表紙に隠しておく道具
真空管時代には大活躍した工具ですが、最近は金属加工を行うことも少なくなり、出番は殆どありません。
私事ですが、近年、歳のせいか空気が乾燥するシーズンになると指の爪の先端が割れる(剥離する)様になりました。
という訳で、最近は自分の爪先を丸めるのに重宝する道具になってしまいました。
Tool No.33 アクリルカッター
アクリル板用カッター【acryl cutter】=間違えてガラスを切ろうとすると鳥肌が立つ道具
アクリル板の工作も結構好きで、ATXパソコンのケースを自作アクリルで作ることも考えました。 しかし、分厚いアクリル板は電動カッターがないと辛いと悟り、自作2号機は自作木製ケースとなりました。
このカッターはもっぱら2mm厚以下のアクリルやプラスチック板の加工に用いています。 知人のタワー型PC用にプラ板で作った整流板を作成してプレゼントしたら、筐体内温度が3度も下がったと喜んでおりました。
ちなみに私はこれでガラスを擦ることを想像しただけで両腕に鳥肌を立てることができます。
Tool No.34 スクレーパー
スクレーパー【scraper】=床にこびりついたチューインガムを剥がす道具
これは個人的には最も懐かしい工具(道具?)です
学生時代に先輩の言われるまま深夜映画館のバイトに応募したら、採用初日にこれを与えられました。
床に散らばったポップコーンや煙草の掃除がメインの軽作業の約束が、観客が吐き出したガムの始末や便所掃除までやらされました。
3ヶ月ほど続けましたが、あまり雇い主が酷い人(バイト代も搾取)だったので、このスクレイパーは返さずに頂きました(40年前なので時効です)。
Tool No.35 木槌 (ここから2010年以降にアップ)
きづち【wood hammer】=映りの悪いTVや、調子の悪いエンジンを一瞬で直す道具
サンモクの木槌です。カナヅチでは強すぎたり、傷がついてしまう場合に使用する道具ですが、カナヅチで代用してしまうことが殆どでした。
真空管時代のTVや無線機などは、あちこち叩くと故障箇所がわかる場合があります。何百ボルトもの高圧通電状態で行うので、その場合だけは、さすがにカナヅチではなく、絶縁に優れた木槌を使いました。
車のエンジンもコレで叩くと直ってしまうこともありますが、 最近の電子工作関係では、疲れた時に自分の肩をトントンする以外に出番はありません。
Tool No.36 金切鋏
かなきりばさみ【metal cutting scissors】=有料ゴミを無料ゴミにする為の道具
金属に限らずプラスチック板やベニア板など何でも切れます。
但し、金属は切断面がめくれてしまいますし、プラスチック板等は割れたりします。丁寧な加工を要する時は別の工具を用いた方が良いでしょう。
パソコン工作には無用な工具ですが、壊れたキーボード等はコレで半分に切ると無料回収ゴミになるので結構重宝しています。(私の住む町内会のルールでは、25cm以上の金属/プラスチックゴミの回収は有料なのです)。
(ここまでが2009年にUPした工具)
Tool No.37 年代もののペンチ
ねんだいもののぺんち【old pinchers】=虫歯を抜くときに使う道具
私が物心ついた頃からあった道具です。
銘も何もないので、仔細は不明ですがかなりの年代ものかもしれません。
普通のペンチより柄が長い分、、より強力に挟めるのですが実際に使うシーンは殆どありません。欧米のマンガやアニメでは虫歯を抜く道具として使われているのを見たことがあります。
Tool No.38 発泡スチロールカッター
はっぽうすちろーるかったー【styrofoam cutter】=切断する時の感触が何ともいえないカッター
20年ほど前の自作品です。糸鋸のフレームにニクロム線を張りました。
ビニールテープがボロボロになっていたので、左はビニールテープ(赤色の所)を巻き直してから、撮影しました。
当時、100V電源に直接繋いだら、一瞬眩しく光った後、ニクロム線が焼き切れ、同時に家のブレーカーが落ちた苦い思い出があります。
(結局、12V5Aのトランスを使用)
これで、発泡スチロールを切るときの感覚は何か不思議な感覚でした。
ガキンチョ連中にも人気のある工具です。(全国のお父さん、お子さんと試してみてください。(但しヤケドには十分ご注意をしてください)
Tool No.39 コンパス
コンパス【compass】=空き瓶とか空き缶の輪郭では、微妙にサイズが合わない時に使う道具
(写真の)上のコンパスは、30年以上前にスピーカーボックスを自作した際に、合板に丸い穴を開けるために購入したものです。
下のコンパスは、上のコンパスを買ったことなどすっかり忘れて、PCケースの金属板に「覗き窓」を作るために、百均で最近購入したものです。
最近、同じもの(特に専門書等)を(以前買った事実を忘れて)2つ買うことが多々あります。年のせいでしょうか?
コンパスも天命を迎える前にもうひとつくらい買ってしまいそうです。
Tool No.40 折る刃式カッターとその替刃
かったーとかえば【Segmented blade cutter and spare blades】=折った破片の処理にいつも困る道具
昔から工作が好きで、「折る刃式」のカッターは何度も無くし、何度も買いましたが、写真の青色ケースに入った替刃は30年前に購入した物です。
最近ではどこの家にもある道具ですが、折って使う方は少ない様です。
私の愚妻も「危ない」とか「怖い」とか言って、自分では折りません。
「折ることができる」と言う事を知らない子供達すらいる様です。
私は、切れ味が少しでも悪くなるとペンチの先ですぐ折ります。
(「ポキッ」という音と共に、研がずとも新品同様になるのはいい気分です)
ただ、折った刃の処理にはいつも困ります。最近は飲み干した缶ビールや缶チューハイの中に入れて、そのまま「空き缶」として捨てています。
Tool No.41 瞬間冷却スプレー
しゅんかんれいきゃくすぷれい【Electronic components cooling spray】=温くなったビールを冷やす道具
私が持っているのは「筋肉痛」用の安物です。写真の赤枠内はサンハヤトさんのHPにあった写真です。
昔の電子機器は壊れても冷やすと一時的に直る部品(トランジスタ等)が多く使われており、このスプレー(通称「キューレイ」)で、故障箇所(胡椒部品)を探すことができました。
最近は急速に冷やすと破壊する部品もあり、出動回数も殆どありません。むしろ、半田ごてやバーナーで焼けどをしたときに、自分自身を冷やす事が多いので、最近は100円ショップの安物冷却材で十分です。
注意:電子機器用のスプレーを人体に使用するのは皮膚炎、凍傷等の危険があります。また、医療用の可燃性スプレーを電子機器に用いるのは、発火、爆発等の危険があります。
Tool No.42 登山ナイフ
とざんないふ【field knife】=銃刀法違反で逮捕されても文句を言えない道具
雑貨屋でも売っている安物のナイフを、ガスバーナーで再焼入し、刃を研ぎ直したものです。テッシュペーパーでも「すぅー」と切れます。
以前は愛用のバイクに常備していたのですが、銃刀法が改正になった後は、工具箱で眠っています。たまに釣り等に同行しますが、「逮捕の口実」にされそうなので極力、持ち歩きは避けてます。
(昔、中央道への某入口で行われていた一斉検問でこのナイフが見つかり、30分ほど足止めをされた苦い経験があるのです)
なお、タイトルは登山ナイフとしましたが、フィールド(または、アウトドア)ナイフと呼ぶのが正しいようです。
Tool No.43 ろうそく
ろうそく【candle】=昔は停電に備え、どこの家庭にもあった道具
この蝋燭は工具箱の片隅に転がっていました。少なくとも40年以上前の代物です。 最後に使ったのは子供達と模型飛行機を作った時でしょうか?
(「竹ひご」を曲げるのに使った)
おそるおそる点火してみたら、見事に灯りました。
左の写真は、ライターではなく「徳用マッチ」を置いて撮りたかったのですが、家の中にはマッチらしきものがなく、わざわざ買いに行くのも面倒なのでライターで我慢しました
電子工作の世界では、殆ど出番は無いと思われますが、万一「関東大停電」でも発生した際には、この蝋燭を灯しながら、家中のバッテリーを総動員してホームページ作成を続行したく思います(笑)。
Tool No.44 細ノコ
ほそのこ【thin saw】=冷凍マグロの解体、もしくはスピーカーボックスを作る時に使う道具
昔、スピーカーボックスの自作に凝ったことがありました。
スピーカーボックスの自作は(前面の板に)丸い穴を開ける必要があるのですが、普通のノコギリはもちろん、糸ノコ(No33参照)も、使えないような大きさや位置のときに、この細ノコが活躍しました。
余談ですが、この道具を眺めているうちに「PC内蔵スピーカーボックス」のアイデアが思いつきました。Bluetooth等の短距離無線で左右のスピーカを繋ぎ、赤外線リモコンで操作できるようにすれば面白いと思います。
機会があったら作ってみたく思います。
Tool No.45 ナット回し
なっとまわし【nut driver】=「PC自作に必要です」という都市伝説のある道具
この工具を買ったのは42年前の1968年です。
真空管式の無線機を作成中、真空管ソケットをアルミシャーシに固定する際に、ラジオペンチでは思うようにナットを回せなかったため、近所の金物店に買いに行った記憶が何故か今でも鮮明に頭の中にあります。
PCを自作する際にも、マザーボードを固定するためネジ(正しくは六角スペーサー)をPCケース取り付ける際に必要と書かれている本がありますが、PCの自作の場合はラジオペンチや普通のペンチ(あるいは素手)で代用でき、購入する必要は特にありません。
全く工具を持っていない方がPC自作に挑戦するならば、百円ショップにあるプラスドライバとラジオペンチの2つで十分です。
Tool No.46 ラシャ鋏
らしゃはさみ【raxa scissors】=子供の頃、母親に怒られた思い出の道具
raxaは織物の一種を示すポルトガル語です。日本では洋裁鋏と言ったほうが判りやすい人も多いと思います。
昔は子供の衣服は全て母親が作るという家庭も少なくありませんでした。私の生家もそんな家庭で、母親がこの鋏で布を裁断し私や兄弟の服を作ってくれました。
子供だった私にとってこの鋏は金属さえも切れる魔法の鋏でした。
よく母親の裁縫箱から無断で持ち出し空き缶を切って、刃をボロボロにしたものでした。
Tool No.47 放熱クリップ
ほうねつくりっぷ【heat clips】=おそらく、ヂヂィしか知らない昭和の道具
この写真を見て、何に使う工具か解る方は50歳後半~70歳、あるいはそれ以上の自作派諸兄だと思います。
昭和40年頃、元祖自作派がトランジスタを個人で購入できる様になった頃の話ですが、当時のハンダゴテと言えば真空管用の60W~200Wが主流でした。
当時の半田ゴテで(熱に弱いゲルマニウム素材の)トランジスタを半田付けすると、熱破壊することが多々あり、当時の自作派は必ずこのクリップでトランジスタの足(ピン)をはさみ、半田ゴテの熱がトランジスタ内部のPN接合に達しないように気を使ったものでした。
昭和40年代も後半になると、半田ゴテでの熱でトランジスタが壊れるなどということもなくなり、このクリップも無用の長物となってしまいました。
Tool No.48 ICクリップ
あいしいくりっぷ【DIP IC test clips】=稼働中のICにテスターやシンクロスコープを繋げる道具
前項で放熱クリップの話を書いた際に、ICクリップを所持していたことを思い出しました。
昭和50年頃に買ったものだと思います。その当時のICは現在のに比べはるかに大型でしたが、それでも基板実装後に「みのむしクリップ」で端子を挟むのは困難でした(隣のピンに触れ短絡する為)。
そこで活躍したのがこのICクリップです。ICを丸ごと挟み、上部(写真では右側)の端子に「みのむしクリップ」をつけ、テスターやシンクロスコープ(オシロスコープ)に繋げて試験などを行いました。
Tool No.49 巨大ノコギリ
きょだいのこぎり【Japanese style big handsaw 】=大昔、大工さんが屋根裏に忘れた道具
30年ほど前、実家の屋根裏から発見された代物です。
銘は入っていませんが、自宅を建築中に大工さんが忘れたのではないかと思っています。
電子工作にはおそらく全く関係のない道具ですが、大きさ比較のために私が愛用しているノートパソコンと一緒に写真をとりました。
ちなみに、このノコギリ、サビだらけで木材も満足に切れませんでした。
Tool No.50 アイスピック
あいすぴっく【ice pick】=木工工作用のセンターポンチ
飲食店(飲み屋)では今でも見かけますが、一般家庭では電気冷蔵庫の普及後は殆ど見る事が無くなりました。
私自身は今でもウィスキーを飲む時だけは製氷皿のではなく、カキ氷用の氷をこれで砕いて使います。
しかし、最近は木工工作をする際に、これで木ネジ用の仮穴をあける際の「センターポンチ代わりに使うことが多くなりました。 先端にバネがあるため一定の深さの穴を開けるのに実に都合が良いからです。
ちなみに、重さのバランスが絶妙なアイスピックは慣れると殆ど力を入れずに氷を砕くことができます。写真の品は「お尻」部分が鉄製の130グラムの品です。
(2010年5月)
No.51以降は別ページにします。
まだまだ紹介する工具は山ほどあるので、50個ずつ別ファイル(別ページ)に分けることにしました。
50個ずつだと、20ファイルで1000個達成です。 いつになるかはわかりません。 まあ、のんびりと続けたく思います。